慌てないためにも知識を
介護をしていて緊急時にはどう対応していいのかわからずあわててしまう人もいるのではないでしょうか。高齢者に多い病気の知識や異常を早期発見すること、緊急時にあわてずに対処することは大事なことですが、そのためにはあらかじめ知識を身につけておく必要があるでしょう。
高齢者によくある介護時の緊急の場合ですが、心配停止があります。呼吸をしていない、血圧が測れない、脈が触れないなどという場合は、心配停止になっている可能性があるので、この場合は一刻を争います。
もし外に外出中に起きた場合は最近はAED、自動体外式助細動器が備え付けられていることもありますので、それを使うことができますが、自宅でそういった器具ない場所で心配停止になった場合はすぐに救急車を呼んで心臓マッサージと人工呼吸が必要です。いざというときのために、消防署が行っている研修を受けておくとやり方がわかりますので安心です。
そして脳血管疾患で倒れることもあります。意識状態を確認して、おかしいなと思ったらすぐに救急車です。こちらも一刻を争い、早ければ早いほど麻痺や後遺症を軽くすることができるのです。
家で介護をしていてのどに何かを詰まらせてしまうということもありますが、その際は、背中をたたいて詰まったものを早く取り出さなくてはいけません。窒息しないようにこちらも一刻を争います。
そして食事をしているときは目を離さないことも大事です。目を離している間にのどに詰まらせてしまってそれが事故につながることもありますので、食事介助をしているときは必ず目を離さないようにすることも大事です。
・かかりつけ医について
緊急時の対応としては、別枠でかかりつけ医についてもまとめています。かかりつけ医というのはとても重要で、何かあった場合にも何でも相談をすることができますので、かかりつけ医は必ずいたほうが安心です。
冷静な対処を心がける
介護をしているときに緊急のことがおきてしまうと、誰もが気が動転して、どうしていいのかわかりませんから慌ててしまうこともあるかもしれませんが、緊急時には決して慌てずに、冷静に対処することを心がけましょう。冷静な対処がその後の対応をスムーズにさせることもあるからです。
そして介護をしているときに起きる可能性がある緊急のことについても、あらかじめどのようなことが起きるかもしれないのか、想定しておくと、いざというときでも慌てないですむでしょう。その想定ができている人とできていない人ではいざというときの初動が違ってきます。