人気の職業
小学生の女子が将来なりたい職業で常に上位にある職業が保育士です。
昭和の時代においても上位にランクされていた職業ですが、それは平成になっても変わりませんでした。
カタカナの職業があふれ、流行の職業や人気のスポーツも変わってきましたが、保育士の人気は高いまま維持しています。
小学生、特に男子は夢を重視するのですが、女子はすでに現実を見ている傾向にあります。
これが中学生になると、男子も現実を見据えるようになってなりたい職業も変わってきます。
ところが保育士は、中学生においてもなりたい職業の上位にあるのです。
またこれはアンケート調査ですので、アンケートを行う企業により変化があるのですが、保育士の人気はそれでも変わりありません。
現実問題と未来
それほどまでに人気のある職業ですが、現実は少し厳しいものがあります。
保育士の仕事は、少子化が進んでいても、共働きが常である現在では必要とされる職業です。
新聞などでは待機児童の問題も指摘されるほどに、保育園の絶対数が足りません。
逆にいうと、児童の数は余っているのにあずかる場所、つまり保育士としては働く場所の数が足りていないということになります。
これは保育士自身の問題ではなく、行政の問題です。公立は価格の安さもあり、人気が集まります。
民間は価格が高く、経営が難しいということもあり、どうしても絶対数が足りなくなってしまうのです。
アベノミクスにより景気は上昇傾向にあるということですが、それは物価の上昇や仕事が忙しくなるということにも繋がります。
共働きの人にとってそれは嬉しいことばかりではなく、幼児をあずかってくれる場所を探さなくてはいけません。
公立の延長保育はそう遅い時間まではあずかってはくれません。
その点融通が利く民間は、残業にも対応してくれるところも多く助かっている家庭がいるのも事実です。
政府としても、子育て支援には力を入れていますので、保育士はこれまで以上に必要であり、安定した職業といえるでしょう。
保育士になるには
保育士は義務教育以前の児童をあずかるため、専門知識や技能を必要とします。
そのため国家資格が必要となり、厚生労働大臣が指定する保育士を養成する学校や指定保育士養成施設を卒業する必要があります。
保育士課程がある大学や短大、専門学校などです。
学校ですので当然2年ほど時間がかかりますし、学費も必要となります。
保育士は国家資格が必要と記しましたが、国家資格ですのでその試験を合格すれば資格を取得することもできます。
他の仕事や家庭にいながらも受験することは可能ですので、
子供のころからの夢を諦める必要はないのです。
ただし、受験資格がありますので、その確認だけはやっておく必要があります。
試験には筆記試験と実技試験があり、この二つに合格する必要があります。
保育士はその必要性もあり、受験者数は年々上昇しています。
女子児童に人気のある職業ですが、男性の保育士も増えており、非常に人気の高い職業です。