防止のポイント

入浴介助で事故を起こさないようにするためのポイントをここでは見ていきたいと思います。
入浴介助をする際に事故を防ぐことはとても大事なことです。その事故によって死に至ることもあるからです。
高齢者は介護が必要な人でなくてもおぼれることもありますし、お風呂に入っていて急激な体調の変化に襲われることもあるのです。

見た目だけでは予想がつかない状況もあるということを常に理解しておく必要があるでしょう。
お風呂に入る際の事故を防ぐための方法ですが、入浴前のバイタルチェックは必ず行いましょう。
そして入浴前にはお風呂場や浴槽のチェックも必要です。お風呂に入っているとき、入った後の状態も観察し、一つ一つの解除の動作に対しては適切に言葉賭けをしていく必要があります。
そして入浴中にもメンタルケアなどをしていかなくてはいけません。

こうしたことをしっかりとした上で入浴介助をする必要があるのです。
どうしても施設などでは人数が十分とはいえませんので手厚い介助をすることが難しいこともあるかもしれませんがお風呂に入る前には本人の顔色を見たり皮膚の状態や眠気、食欲なども必ず確認したうえで入浴介助をするようにしましょう。

チェック箇所

環境のチェックについては、浴室や床、浴槽の中が滑りやすい状態になってないかどうかの環境確認と、そしてお湯の温度、脱衣所の温度の確認も必要です。
温度は意外とお風呂に入る人にとって温度の差が急激な体調不良につながることが多いからです。
特に冬場などは温度の差が激しいと心臓に負担がかかることもありますので、脱衣所の温度には十分に気をつけなければいけません。
そして入浴する人の体の状態に合わせた福祉用具が整っているかも重要なことです。
こうしたことなどを確認しておく必要があります。

皮膚の状態や顔色は普段接していればわかることですので、ちょっとした変化にも気がついてあげて対応することが望ましいでしょう。
しっかりと対応してあげなければ事故につながる恐れもあるのです。
またシャワーをかけるときや体を洗うときにも本人が安心できるように必ず声をかけてあげましょう。
不自然な力が入らない目的にもつながりますし、何の前触れもなくシャワーをかけると反射的に動き変な力が働いて事故につながることもあるからです。
声をかけながら常に異常がないか確かめながら介助を行うことを念頭において入浴介助をしましょう。
そうすることが入浴時の事故を防ぎます。