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中・高齢者の抱える悩み

超高齢化社会や全台でのライフスタイルの多様化により中高齢者の抱える悩みも多くなりました。
全国シニアライフアドバイザー協会が主催するシニアの悩みにたいする電話相談の窓口にはたくさんの件数が寄せられています。
昔は家族同居が当たり前でしたが、ライフスタイルの選択肢が広がる中で、孤独に悩みを抱える高齢者は決して少なくありません。

60代に多くみられる悩みは、定年退職後の第二の人生プランについてのものや、今まで子供のことなどを妻に任せきりにしていたために子供との繋がりも薄くなってしまったことの悩み、熟年離婚についての相談などです。
70代に多い悩みは、両親の介護への不安が挙げられ高齢者による高齢者の介護の現実が浮き彫りとなっています。
80代の悩みは相続や遺言に関するものが多く、独り暮らしの孤独や疎遠となった家族や親戚への相談が多いです。

シニアライフアドバイザー

中・高齢者の抱える悩みは現代社会の抱える悩みや不安でもあり、周りに相談をする相手のいないことについて対応の必要性が考えられています。
高齢化社会に伴いその生き方についてのプランニングの課題は一人では難しいものがあり、ライフスタイルの提案や相談者が必要です。
そこで1992年6月に内閣府より許可を受け(財)シニアルネサンス財団が設立されました。

(財)シニアルネサンス財団は中・高齢者の生き方にたいしてのアドバイザーの育成を行うために、中高年齢者総合生活相談員養成事業(略名SLA養成講座)を発足し、その講座を受講し修了考査でシニアライフアドバイザーの資格の取得となります。
受講内容としては自宅学習での通信講座があり、生きがいや生涯学習から年金制度の理解や相続の対策、保険やジェロントロジーなど様々なことについて学びます。
その他に体験学習としてボランティア団体へ体験参加し、その団体の活動をレポートにまとめ財団への提出し、講座の受講を始めてから指定する研修会へ2年以内に参加をすることなどの3点です。

シニアアドバイザーとしての活動内容

シニアアドバイザーは北海道から九州までの主要都市でのSAL活動をすることになります。
活動内容として財団が運営するシニア電話室での電話相談、シニア商品に関する調査、研究、インターネットを利用したシニアのためのネットワークづくりや行政主催のイベントに携わることや、広報誌の編集などがあります。

シニアの自立のサポートや相互協力へのアシストをするSALの活動は民間によるものであり管制によるものでもないところにも大きな注目を集めています。
同じ悩みをもつ高齢者同士のネットワークを作ることも、シニアのもつ不安を和らげることにもなるのでその中で悩みを相談しあったり解決を考えていくことができ、シニアの生き方への活力の場ともなっています。