ニーズが高まる心のケア
ストレスや悩みを抱えてしまった時に、人に相談したり話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあると思います。
現代社会には様々なストレスがありますが、それを抱え込んでしまう前に解消をした方が物ごとは上手くいくでしょう。
しかし、家族や友人に言えない悩みもある場合、プロのカウンセラーに相談をした方が良いです。
欧米ではカウンセラーの存在が当たり前になっており、人々が悩みを抱え込まずに過ごせるような配慮がなされています。
日本では欧米ほどの認識度がありませんでしたが、近年ではその需要も高まっているのです。
それは心療内科への受診率の高さをみても、メンタルケアのニーズの高さを表していると言えるでしょう。
簡単な知識だけではない
人の話を聞くことが好きだったり、気がつけば悩み相談を受けていたりという人は、メンタルケアカウンセラーの素質があるといえます。
メンタルケアカウンセラーの中でもメンタルケア心理士は、カウンセリングの知識に加えて医学的な知識を持ち、より深いケアをすることができる職業です。
人は心のストレスから身体にまでその影響を受けたり、反対に体に受けたダメージで心のケアが必要になる場合があります。
カウンセリングから医学までの幅広い知識でメンタルケア心理士は心と体の不調のサインを読みとれるようにしなければなりません。
そのために資格の取得も困難なものになりますが、その分人の抱える不調にたいしてはただの知識だけではない深いものが得られます。
メンタルケア心理士の上にはメンタル心理専門士があり、そのステップアップの段階でメンタル心理士の資格取得もあります。
メンタルケア心理士の活躍の場
メンタルケアカウンセラーより深い知識で、メンタルケア心理専門士よりは資格の合格率が高いのがメンタルケア心理士です。
その活躍の場は福祉、医療、教育、企業などの人が集まる日常の生活の中にあります。
教育現場や企業にカウンセリングルームが設けられているようになり、その中で働くことや、教育現場や企業で働く方自身が現場の人間関係を円滑にする目的で勉強して資格をとり、仕事に生かしている方もいるのです。
このことから、メンタルケア心理士の仕事は日常に基づいている職場になるといえます。
資格をとるためには
内閣府認証特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会指定の講座受講を修了するとメンタルケア心理士受験の資格を取得となります。
協会指定の教育機関であればその勉強方法はスクールでも通信教育のどちらでも大丈夫です。
今までに専門的な心理学の知識が無い人でも取り組むことができるので比較的入りやすい専門分野ではありますが幅広い分野の勉強になるのでやりがいもあるでしょう。
資格試験の受験は在宅となります。
願書を提出したのち受験表が自宅に届き、試験の当日の午前中に問題が送られてきます。
試験が終了したら簡易書留にて問題を返送し、一ヶ月後に合格発表があり、合格であれば学会入会の手続きを期間中にする必要がありますので注意してください。